邦楽アルバムランキング(15位〜11位)
※本記事は11月3日にYouTubeのリンク等、一部を修正しました。
8月某日、いつものようにツイッターパトロールをしていると以下のようなツイートを見つけました。
皆さんの投票による邦楽アルバムベスト100ランキングやりたいと思います。
— JMX (@JmxMbp) August 12, 2020
①邦楽アルバムを30枚選んで「順位をつけて」僕にDM下さい。DMが嫌なら@JmxMbp にリプでもOKです。僕をフォローする必要は全くありません。参加自由です。
②締め切り 8月22日午後10時まで
画像は細かいルールです【必読】 pic.twitter.com/beYqp0Ilg8
こういうランキングって年末になると音楽雑誌でよく見かけるけど、だいたい1年間でのベスト100だし、邦楽は好きだけど好みに偏りがありかつ懐古厨な自分がそこまで熱心に追いかけられる気がしない、というイメージでした。
しかし、上記の企画は幅広く選べるかつルールが細かく(1960年〜2019年発売のアルバムから30枚選び順位付け、ただし1アーティスト、1バンドにつき3枚まで、ベストアルバムは選べない)これに自分も参加できるならぜひ選んで投票したい!と思い、30枚を選出、順位をつけました。
この記事では私が選んだ1位〜15位のアルバム紹介とお気に入り曲のポイント、自分の思い出と絡めて書き残したいと思います。
ちなみに、なぜ1位〜30位について書かないのかと申しますと、自分が本気で思い入れを込めて順位をつけられたのは1〜15位だったからです。いかに自分がベストアルバムやらシングル単位で曲を聴いてしまっているかを知りました。企画を立ててくれた方には申し訳ないのですが、16〜30位はなんとなく、そのときの気分でつけてしまいました。ゴメンナサイ
とはいえ、せっかく記憶をかき集めて選んだアルバムなので書き残そう!と思い(ブログの更新をさぼりすぎてしまったので、リハビリの意味も込めて・・)今、中日vsヤクルトの試合を観ながら文字を打っています。5回裏、2−6で負けているのですが、果たして中日は逆転できるのでしょうか・・
では早速、15位から見てみましょう。カウントダ〜ウン(CDTV風)
15位 『彼女』aiko(2006年)
小学生のとき、この「スター」という曲に感銘を受け、初めて親に買ってもらったアルバムが『彼女』です。この頃からaikoをはじめ、YUKIや椎名林檎をよく聞くようになりました。自分が小学生のころ、恐らく一番影響を受けやすい人間である両親が、当時はなぜかアンチ邦楽で、家庭内で音楽番組を見ることはほぼなく、普段の生活で聴ける音楽といえばクラシック(当時楽器を習っていたので練習曲を中心に)や、日本人だと久石譲か坂本龍一の曲しか聞かせてもらえませんでした。
ちなみに現在は両親とも邦楽を聞きます。また、実家がものすごく格式高いというわけではありません。ただ、小さな田舎町で比較的子供にお金をかけている家というプライドがあり、子供に聞かせる音楽を制限していたのかもしれません。当時はその抑圧がかなり辛かったのですが(学校でクラスメイトと話が合わない)、今思うとありがたい話です。
このアルバムは夏に発売されたこともあってか、全体的に夏っぽい曲が多かった印象です。歌詞カードの中のaikoも半袖だかタンクトップだかに腿があらわな短パン、パーマがかかった少し長めのショートカット(長いのか短いのかどっちだ・・)確かそんな感じでした。
aikoのアルバムなので言わずともですが、ほぼ全部恋愛の曲です。シチュエーションは様々ですが、好きな人へのひたむきな思いを歌った曲が多かったです。確か。
これはまた何かの機会にまとめられればと思うのですが、aikoの醍醐味は時々出てくる「この心情・場面は口に出したくない」という類の思いが入った曲なんですよね。このアルバムだと「ひとりよがり」がそれに近いです。
動画を載せた「スター」はメロディが素晴らしいですね。今聞いてもサビに入る瞬間が気持ちよすぎます。
また、最後の「瞳」という曲は恋愛ソングのイメージが強いaikoには珍しい、命への讃歌です。
シングルではないのでなかなか聴かれる機会が少ないのですが、この曲はもっと評価されてもいいのでは、と思います。
14位 『大人』東京事変(2006年)
東京事変は良いアルバムが多すぎて3枚に絞るのが大変でした。『大人』は2枚目のアルバムで、1枚目からのメンバー入れ替えも落ち着き、現在の編成になってからは初めてのアルバムでした。何度も申し上げてしまい恐縮なのですが、本当にどのアルバムも甲乙つけがたいんですよね・・じゃあなぜ東京事変で一番高順位のアルバムが14位なのかというと、東京事変よりも椎名林檎ソロ名義の1、2枚目のアルバムが素晴らしすぎるかつ、他にも入れなきゃいけないアルバムがあり、バランスを考えての14位でした。
言い訳はここまでにして・・私が選んだ『大人』はテーマの一貫性も好きなんです。当時聞いていたときは子供ながらにこのアルバムを聞いて大人とはなんたるかを学びましたね。「秘密」「化粧直し」「修羅場」「ブラックアウト」「黄昏泣き」・・・今聞いてもドキドキします。私の心は17歳で時が止まっているので。
ラストから2曲目の「透明人間」は、ちょっと系統が違ういうか、自分の弱さとか不安定さを見せる曲なんですよね。大人がいかに自分の感情と折り合いをつけているかを歌っていて(もしかしたら綺麗に解釈しすぎているかもしれない)今聞いても新鮮というか、身につまされる思いです。
恥ずかしくなったり病んだり咲いたり枯れたりしたら
濁りそうになったんだ
今夜は暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでる
明日も幸せに思えるさ
またあなたに逢えるのを楽しみに待って
さようなら
13位 『LIFE』小沢健二(1994年)
このアルバムは、正直自分が高順位にしなくても自然と票が集まるだろうから13位にしたという側面もあります。なんか打算的ですね。。でも、時代が移り変わっても評価が高いことを誰も否定できないアルバムであることは間違いないです。そりゃまあ、ちょっとは『LIFE』だけ注目されすぎでは、『刹那』も名曲揃いなのに・・・と思うこともあります。
年齢的なところも合間ってか、小沢健二の曲を一人散歩しながら聞いているとどうしようも泣きたくなるんですよね。とはいえ小沢健二をよく聞くようになったのはここ2、3年くらいで、きっかけはでんぱ組.incがカバーしていた「強い気持ち・強い愛」を聞いてからなのでまだまだ歴は浅いです。でもきっと高校生のときに聞いていてもそこまでハマっていなかったとも思います。あくまで私個人の印象ですが、小沢健二の曲は日常の場面を切り取って、サンプリングして、それを俯瞰的に見た上でまとめあげた、みたいなイメージです。「愛し愛されて生きるのさ」なんてまさにそんな感じ。今聴くから、心の琴線に触れるのだと思います。
「ぼくらが旅に出る理由」も好きなんですよね・・短編小説を読んでいるような気分になります。このミュージックビデオも、当時小沢健二がビジュアルも含めて人気があったからこそつくれたものですよね。5分半、小沢健二のモーニングルーティンをただひたすら流し続けるってなかなか挑戦的だと思います。
「ドアをノックするのは誰だ?」は分かりやすく甘々なラブソングなのですが、ところどころドキっとする歌詞が入っているのがお気に入りポイントです。
誰かにとって特別だった君を マーク外す飛び込みで僕がサッと奪い去る
僕はずっとずっと一人で生きるのかと思ってたよ
12位 『joy』YUKI(2005年)
YUKIがソロ活動を初めてから3枚目のアルバムが『joy』です。アルバム内にはシングル曲の「joy」も入っています。このアルバムはジャケットがとにかく可愛い、可愛すぎる、この世のものとは思えないくらい可愛いのと、収録曲のほとんどが海外アーティストとの共作なので1、2枚目と雰囲気がガラっと変わります。
YUKIも東京事変と同じく、3枚選ぶのに非常に苦労したアーティストでした。素晴らしい曲が沢山入ったアルバムが多すぎて、かつJUDY AND MARYとの競合にはならなかったので10位以内にも2枚入っております。贔屓しすぎですね。また、誤解がないように書いておくと、決してJUDY AND MARYのアルバムがイマイチというわけではありません。私がベストアルバムを聞きすぎてしまっていたせいでアルバムに関しては選べるほど聞き込んでいなかったのです。 JUDY AND MARYも素晴らしい曲、精神的に救われた曲が数多くあります。『最高の離婚』を全話視聴した後、ブログにまとめたいと思っています。
『joy』は全体的に、テンションが高くて肯定的な曲が多い印象です。また、YUKIの哲学が色濃く出ています。「ハローグッドバイ」は時の流れに身をませよう、自分を大事にしよう、みたいなメッセージがすごく嬉しいし救われる。「WAGON」は「思えばいつもそうだった」という歌詞が象徴的な、疾走感のある曲です。ドライブしながら大声で歌いたい、そんな曲・・(運転できないけど)「カラフルな歌は満開だ」とか、すごくYUKI節って感じです。
泣けない午後に目覚めて ため息と空気を吸いこんで
吐き出せば空高く飛んで くもり空を雨に変えやがった
『勝訴ストリップ』は、こんなこと書くと身も蓋もないですが、「ギブス」「罪と罰」「本能」の3曲が入っていることが奇跡すぎて11位です。
このアルバムに小学生のころに出会ってしまったせい?おかげ?で私の性癖は屈折してしまった、と言っても過言ではありません。とはいえ、椎名林檎を聞くことは一種にイニシエーションのようだと思うので、いつ、どの作品に出会うか、ただそれだけですよね・・大袈裟にとらえすぎたかもしれません。
私は『平成風俗』という2007年発売のアルバムから椎名林檎にはまったので、このアルバムがきっかけではないのです。『平成風俗』はなんかオシャレだけど英語の歌詞が多くてよく分からない・・と思っていたところ、『勝訴ストリップ』にいきつきました。なるほど、日本語の歌詞なのに全然分からない・・分からないけど、断片的に分かるかもしれない、いや、そもそもこんなにも子供の自分が理解できることなんて何一つないんじゃないか・・(年相応のものを聞いていないという自覚は当時ありました)また、椎名林檎は当時そこまでメジャーではなく、朝ドラの主題歌やW杯に曲を提供するまではそこまで市民権を得ていなかったように記憶しています。なので、小学生ながら椎名林檎を聞いていたことは家族から非難され、センスがないと言われました。そんな家族が椎名林檎のNHKへの貢献を目にし、手のひらを返したころには私の椎名林檎への熱はそこまで高くなくなってしまいました。直近だと、それぞれ映画とドラマの主題歌になった「幸先坂」「おとなの掟」はスマッシュヒットでした。
今日は一旦、ここまでにしようと思います。色々思い出しながら書いたので、思いの外時間がかかりました。でも、楽しかったです。音楽を聞くと昔見ていた景色とか思い出とか匂いとかが蘇ってきて、不思議だなと思います。次回は10位〜6位について書きます。
ちなみに中日は5−9でヤクルトに負けました。巨人のマジックが4になってしまいました。来週には巨人の優勝が確定しそうですが、今シーズンはAクラスで終わるよう最後まで頑張ってほしいところです。
今日は良い天気だったので昼間に布団を干したりクリーニングを出しに行ったり、本屋に行ったりしました。今月のカーサブルータスの特集が「日本のBEST美術館100」だったので購入。先週友人と美術鑑賞に行ったのがとても楽しくて、早くまた行きたい、他にも情報を蓄えて提案したいのでじっくり読み進めます。夕方から夜にかけてジムに行き、サウナに入り、帰ってご飯をつくり食べその後記事を書き始めました。もう11時40分・・明日は何もないけど、本読んで眠くなったら寝ます。髪も体もジムで洗ってきたのでもう寝る準備は整っている。ジムにサウナとシャワーがあってよかった。
最近、ミストサウナに入ると蒸し栗になった気持ちになる。ドライサウナではその気持ちにはなれない。
なんの話?
おやすみなさい。